まず最初に実測値の確認
総ユーザーはGA4の探索レポートで確認できるようなので、探索レポートを使用して実測値を確認してみました。
総ユーザー数 | アクティブユーザー数 |
---|---|
1205 | 1195 |
総ユーザー数は「1205」に対して、アクティブユーザー数が「1195」となっていました。
対象の期間はこの記事を書いている現在(2023/10)からみた先月の2023年9月のデータとしています。
ということは、総ユーザーの内、アクティブユーザーと判定されなかったユーザーの割合は・・・0.82%くらいですかね。計算が間違っていなければ!(数字苦手・・・)
99%以上のアクセスユーザーがアクティブユーザーとして分類されていることが分かります。(そもそものサンプル数が少ないのはご勘弁・・・)
アクティブユーザーと総ユーザーの定義
ほとんどのユーザーがアクティブユーザーと判定されていますが、アクティブユーザーとはどのような定義なのでしょうか。
アクティブユーザーとは
一般的にアクティブユーザーの説明としては、「1秒以上画面を表示していたユーザー」というように言われています。
しかし、実際はもう少し複雑な判定となっているようでした。(上記の説明も間違いではないかと)
Googleの公式の以下のページから要約すると、アクティブユーザーは以下の条件を満たしたユーザーと定義されているようです。
・エンゲージメントセッションの発生
・ウェブサイトのfirst_visitイベントの収集
・なにかしらのイベントでの「engagement_time_msec」パラメータの収集
おー、どんどん複雑になってきたー!笑
(もうこれ以上の細かい定義はどうでも良いよって方は次の「総ユーザー」に飛んでください!)
公式ページリンク:https://support.google.com/analytics/answer/11986666
以下、公式ページからの引用
GA4 のプライマリ ユーザーに関する指標: ウェブサイトまたはアプリケーションにアクセスした個別のユーザーの数。エンゲージメント セッションが発生するか、アナリティクスで以下の情報が収集されると、アクティブ ユーザーとして認識されます。
- ウェブサイトの first_visit イベントまたは engagement_time_msec パラメータ
それでは。「1秒以上〜」とか言っている根拠は?せっかくの機会なので、もう少し調べていきましょう。「engagement_time_msec」パラメータが含まれるイベントというのがあやしそうですね〜
(エンゲージメント セッションは判定がきついと思いますので、一旦今回は置いておきましょう)
「engagement_time_msec」パラメータが含まれるイベントとは
ざっと確認してみるとウェブの場合では、以下のイベントが該当しそうです。
イベント名 | 計測タイミング | パラメータ |
---|---|---|
page_view | ページが読み込まれるたび、またはアクティブなサイトによって閲覧履歴のステータスが変更されるたび | page_location page_referrer engagement_time_msec |
scroll | ユーザーが各ページの最下部まで初めてスクロールしたとき(垂直方向に 90% の深さまで表示されたときなど) | engagement_time_msec |
user_engagement | アプリがフォアグラウンド表示されている状態、またはウェブページにフォーカスがある状態が 1 秒以上続いたとき。 | engagement_time_msec |
おおう、なるほど、「user_engagement」イベントの発生が”ウェブページにフォーカスがある状態が 1 秒以上続いたとき。”となっていますね。
「user_engagement」が発生した時点で、そのユーザーは「アクティブユーザー」と分類されるようです。
総ユーザーとは
それでは次に「総ユーザー」の定義とは、これは先ほどの公式ページでの「合計ユーザー数」の定義が参考になりそうです。
イベントが記録されたユニーク ユーザーの合計数
簡単にいうとアクティブユーザーにも分類されなかったアクセスも含めた全部ってことですよね。
GA4アクティブユーザーと総ユーザーの違い まとめ
最初に確認したこのブログの先月(2023年9月)のデータを振り返ります。
総ユーザー数 | アクティブユーザー数 |
---|---|
1205 | 1195 |
総ユーザー数は「1205」に対して、アクティブユーザー数が「1195」となっており、総ユーザーの内のほとんどがアクティブユーザーとして、計測されていましたね。
アクティブユーザーと判定される条件が結構強め(ページビューや1秒以上のフォーカス)だったので、基本的に通常のアクセスではほとんどのユーザーがアクセスユーザーに分類されると考えて良いのではないでしょうか。
そのため裏を返せば、総ユーザーの内でアクティブユーザーに含まれなかったアクセスは”ほぼサイトを見ていない”とも言えます。
アクセス分析をする際は「アクティブユーザー」の値を使用する方が精度の高い値になるかと!!
そもそもGA4の標準レポートでは「ユーザー」と表記されている箇所は「アクティブユーザー」値を表示しているようなので、Google側も基本的にはアクティブユーザーを見ておけー!て思ってそうですね。
(というかこのブログ最近何ヶ月も更新していなかったのに、アクティブユーザー数が1000以上あったとは・・・見てくれている方々ありがとうございます!!たまにちゃんと更新します・・・)
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