これは僕が新人の時の話です。Linuxの操作自体に全然慣れていない僕はviコマンドのdd(1行削除)を全く知りませんでした。
入力モードで「BackSpace連打」をしまくって行を削除しているところをみて、その時同じプロジェクトにいたビースト系プログラマの先輩にddを教わった時の話です。
viコマンドで1行削除をコマンドで実行したい方へ!
ちょっとした筆者のただの思い出話も含めたviコマンドのddに関することをまとめました。
まずはviコマンドの説明
viコマンドとはLinuxのコマンドで、ファイルを編集することができます。
使い方は以下のような感じ。
vi file.txt
ファイルを指定してviコマンドを実行することでファイル編集が可能となります。
viを実行するとデフォルトでコマンドモードで起動します。
実際にファイルを編集したい場合は、viコマンドを実行した後に”i”と入力します。
そうすると入力モードになります。
画面上では以下のように「INSERT」と下に表示されたりして、どのモードか分かります。
ddコマンドとは
ddコマンドとはviのコマンドモードで使用できる1行削除できるコマンドです。
以下のように2行目のbの行にカーソルがある状態で、ddと打つと・・・
↓このように1行削除することができます。
ちなみに先ほどの入力モードではddと打っても1行削除されるわけではないので注意!(普通に”dd”と入力されちゃうよ!)
ビースト系プログラマとは
これは僕が新卒で入社会社の2つ目のプロジェクトでの先輩です。
先輩といっても年齢的には15個くらいは離れていたと思います。システムの知識もプログラミングの能力もあり、技術力は申し分なかったのですが、それ以外が色々欠落しているような人です。IT業界ではそこまで珍しくもなくちょくちょくそんなような人がいます。
想定外のことが起こったりするといきなり口調が荒くなって、キレ始めたり。一人でPCに向かってブツブツと独り言を言ってキレていたり。普通に和やかに話していたと思ったら、誰かの大したことない発言がちょっとでもその人の気になるポイントに触れるとキレだしたり・・・
とにかく自分の感情の制御ができません。(要するに危険人物ですw)
さらに言うと、自分が新卒で一番最初に入ったプロジェクトのリーダーをもなかなかのやばい人でした。まあその話はいつか機会があれば・・・
教えてもらった・・・のか?
もうずいぶん前のことなので詳細は忘れてしまったが、サーバー内のなにかのプログラムを編集する際に何行かまとめて行を削除する必要がありました。
僕も新人の頃でコマンド操作に自信もなかったので、後ろで先輩が見ていてくれることに。
心強い・・・と思ったのもつかの間、そもそも後ろで見てくれている人は普段からデュフデュフ言っているビースト先輩・・・
しかし、普段の落ち着いている時は優しいところもあった(からあげくんをくれたりした)ので、個人的にはそこまで嫌いな先輩って感じではありませんでした。
そんなビースト先輩を新人ながら見ていて、デキるスマートな社会人だとはもちろん思っていなかったので僕の中では完全に「ビースト系プログラマ」だ、というのが出来上がっていました。
まあ、そんなことはこの際どうでもいいと、作業に取り掛かっていました。
編集予定のファイルにviコマンドを実行し、中身を確認し、「そこから不要な行はと・・・」
削除対象の行を特定しそこで僕がやったのは入力モードに切り替えてからの「BackSpace連打」でした。
自分の中ではもうこれ以外の方法はないよね?という感じ。
そして、着々と作業を進めていると、後ろからぼそぼそと声が聞こえてきました。
「ddっていう標準のコマンドがあるからそっち使った方がいいと思うナ~」(ビースト)
ん?ギリギリ聞き取れるくらいの声でした。
「そういうのあるんですか??」と返しても、特に返答はなし。
なんか変にその人の逆鱗に触れる質問とかして、キレられるのも嫌だったので、さっさと自分の中での「秘儀BackSpace連打」をしまくって作業を終わらせました。
しかし、その作業が終わってから先輩のぼそぼそ声の記憶を頼りにviの機能を検索して、ddコマンドにたどり着きました。
新人の時の記憶が何年も経った今でも覚えているのである意味良い勉強にはなったのかな・・・
- viのコマンドモード(vi実行直後のモード)で「dd」と打つことで1行削除することができる。
- タイピングミスも減らせるので行ごと削除する場合は使用した方が良い。
「ddっていう1行削除するコマンドが標準であるからそっち使った方が、ミスも減らせるし、簡単だと思うよ」みたいな感じに言ってくれる先輩はIT業界にはなかなか存在しません。(偏見)
IT業界には見て覚えろ的な職人のような空気を出してくるSE、プログラマがたくさんいます。僕はそんな上司や先輩が全然好きにはなれませんでした。なので、好きじゃないもう一緒に働きたくない上司、先輩も多くいます。
でもIT業界で働くプログラマたちはそんな人が多いので、もし今気の合うメンバーで働ける環境にいる人はめちゃめちゃ恵まれてますよってことを念を押して言っておきます。(←どういう立場?)
まあ、ちょっと変な教え方でしたが、何年経っても覚えてたので、その先輩には感謝しないといけませんね。
今もどっかで元気でやってるのかな~。
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